イラン核施設への攻撃って本当? 株式市場はこれからどう動く? 具体的にどの銘柄が上がるのか知りたい!
3つのポイントまとめ
- 攻撃の事実:米軍がイランの主要核施設3カ所を空爆したとトランプ大統領が表明。 cbsnews.comwashingtonpost.com
- 市場の初動:原油・防衛関連が買われ、主要指数は乱高下。
- 投資のカギ:原油高・軍需拡大・海運運賃急騰の“交点”にある10銘柄が短期妙味。
はじめに――なぜ今「イラン核施設空爆」が市場の最大テーマなのか
ブレント原油が発表直後に100ドル寸前まで急伸、市場は瞬時に“地政学モード”へ突入した。ホルムズ海峡封鎖シナリオと異なり、今回は「米国が直接攻撃に踏み切った」点が決定的に違う。軍需・資源・安全保障という3大テーマが同時に動き出し、投資家の資金は“戦時ポートフォリオ”へ一斉にシフトしつつある。
Part 1 何が起きたのか ― 攻撃の全貌と背景
日時(日本時間) | 出来事 | 概要 |
---|---|---|
6/22 03:00 | トランプ大統領が演説 | 「フォルドゥ・ナタンツ・イスファハンを完全破壊」と宣言 washingtonpost.com |
同 03:30 | Reuters速報 | 攻撃目標は地下核施設、B-2爆撃機とGBU-57を使用 reuters.com |
同 04:00 | イラン外務省声明 | 「報復は不可避」と強く非難 apnews.com |
背景を3行で整理
- JCPOA交渉の決裂:イランが高濃縮ウランを続行し、時間切れ。
- イスラエルとの連携:米国はイスラエルの先行攻撃と足並みをそろえた。
- 米国内政治:選挙を控え“強いアメリカ”を示す必要があった。
Part 2 マーケットはどう動いたか ― 初動とセクター別インパクト
原油・エネルギー
- 供給不安でブレントは一時98ドル台。
- JOGMEC試算では「供給停止が1週間続くと110ドル突破も」。
防衛・軍需
- 米ロッキード・レイセオン、日本の三菱重工が寄り付き直後に急騰。
- 国防費増額期待で長期テーマ化の公算。
海運・資源商社
- ホルムズ海峡リスクでVLCC運賃指数+15%。
- 三井物産・商船三井など“資源×運賃”の二重取り銘柄が物色。
チェックポイント
- 為替:有事のドル買いで円安進行 → 輸出株も底堅さ。
- 金利:米長期金利は一時低下、安全資産志向が強まる。
Part 3 上がる可能性が高い銘柄10選 ― 一覧と投資ストーリー
銘柄 | コード | セクター | 上昇ドライバー | 主なリスク |
---|---|---|---|---|
INPEX | 1605 | 資源開発 | 原油高がダイレクトに利益増 | OPEC増産・円高 |
コスモエネルギーHD | 5021 | 石油精製 | 在庫評価益+マージン拡大 | 政府補助金圧縮 |
ENEOS HD | 5020 | 総合エネ | 国内シェア+備蓄放出恩恵 | ガソリン補助金 |
商船三井 | 9104 | 海運 | VLCC/LNG船で運賃急騰恩恵 | 燃料費高騰 |
川崎汽船 | 9107 | 海運 | スポット比率高く値上げ反映 | 市況反落 |
三井物産 | 8031 | 商社 | 資源権益+海運子会社 | 市況変動 |
三菱重工 | 7011 | 防衛 | PAC-3・艦船需要増 | 受注サイクル長 |
IHI | 7013 | 防衛・エンジン | ミサイル部品とエンジン整備 | コスト高 |
ロッキード・マーティン(米) | LMT | 防衛 | F-35増産期待 | 予算削減 |
シェブロン(米) | CVX | 石油メジャー | 原油高でキャッシュフロー拡大 | 政策規制 |
キモは“掛け算”
- 「原油高+海運」で商船三井
- 「原油高+商社機能」で三井物産
- 「防衛費+円安」なら三菱重工が底上げ
今後の動向と投資戦略 ― 3シナリオを想定
シナリオ | 概要 | 投資スタンス |
---|---|---|
短期停戦 | 数日で外交妥結、原油90ドル割れ | 噂で買って事実で利確。急騰株は早めに出口 |
限定的衝突継続 | 数週間の空爆応酬、原油100ドル超 | 資源・海運・防衛の回転売買が有効 |
全面拡大 | ホルムズ封鎖・地域紛争化 | 資源+防衛を中期保有、インフレヘッジへシフト |
投資家への提言
- ニュースの第一報で飛びつかず、原油・運賃指数の持続性をチェック。
- ポートフォリオ比率は20%以内の“有事枠”で管理。
- 政府備蓄放出や停戦合意など政策ヘッドラインに敏感に。
おわりに ― “有事はチャンス”を“有事はリスク管理”へ
地政学リスクはスピード勝負である一方、出口戦略を誤れば一転して損失を生む。今回紹介した10銘柄は有事シナリオで光るが、平時に戻れば“逆回転”も速い。ファンダメンタルとテクニカル両面で“手仕舞いポイント”を決めたうえで臨んでほしい。
免責事項
本記事は公開情報を基に作成した一般的な情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではない。投資判断は自己責任で。公式開示・信頼できる報道を必ず併読していただきたい。
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