2026年10月15日夜時点の情報です。裁判所の判断として報じられた内容のみをまとめています。
取り調べの最中、検事が相手に向かって「ガキだよね」と言った。その発言が、国の賠償責任につながりました。最高裁が2026年10月14日付で、男性側の上告を退ける決定をし、国に110万円の賠償を命じた判決が確定したと、15日に報じられました。
「取り調べで、そんなことを言われたの?」と驚いた人も多いはずです。一方で、男性側が訴えた「黙秘権の侵害」は、認められていません。つまり、判決は半分だけ認め、半分は認めなかった形です。何が違法とされ、何が認められなかったのか。報道をもとに、整理します。
この記事のポイント
- 最高裁が10月14日付で上告を退け、国に110万円の賠償を命じた判決が確定
- 男性側の請求額は1100万円。認められたのは110万円
- 違法とされたのは、取り調べでの侮辱的な発言(人格を不当に非難するもの)
- 「黙秘権の侵害」や、「取り調べを続けたこと自体の違法性」は認められなかった
- 裁判で公開された取り調べ映像に、「ガキ」「お子ちゃま」などの発言が収められていた
何が起きたのか
裁判を起こしたのは、元弁護士の男性です。取り調べで黙秘権を行使したにもかかわらず、横浜地検特別刑事部で長時間の取り調べを受け、その際、検事から侮辱的な言葉を浴びせられたとして、国に賠償を求めました。
裁判では、取り調べの様子を録音・録画した映像が公開されました。報道によると、その映像には、検事が「ガキ」「お子ちゃま」などと発言する様子が収められていました。
裁判所は、どう判断したのか
| 一審(東京地裁) | 検事の発言を、「殊更に侮辱的または揶揄する表現を用いて人格を不当に非難するもの」と指摘。国に110万円の賠償を命じた。一方で、取り調べを続けたこと自体は違法ではないと判断 |
|---|---|
| 二審(東京高裁) | 一審判決を支持。男性側は黙秘権の侵害を訴えていた |
| 最高裁 | 10月14日付で、男性側の上告を退ける決定。国に110万円の賠償を命じた判決が確定 |
※内容は各社の報道によるものです。判決文そのものは、確認していません。
「半分認められ、半分認められなかった」とは
今回の判決を整理すると、次のようになります。
- 認められたこと:取り調べでの侮辱的な発言は、人格を不当に非難するもので、違法。国に賠償責任がある
- 認められなかったこと:黙秘権の侵害。取り調べを続けたこと自体の違法性
黙秘権は、自分に不利な供述を強いられない権利です。取り調べで黙秘しても、取り調べを続けること自体は、すぐに違法になるわけではない、というのが、今回の判断でした。ただし、取り調べの中で、人格を傷つける言葉を使ってよい、ということにはならない。判決は、そう読むことができます。
なぜ、この話が注目されているのか
- 取り調べの様子が、映像で公開された:普段、外から見えにくい取り調べの実態が、具体的に示された
- 国の機関の責任が、確定した:検察官の発言について、国が賠償を命じられるのは、そう多くないとされる
- 取り調べのあり方への関心:録音・録画(可視化)の意義が、改めて語られている
取り調べの録音・録画は、後から検証できるようにする仕組みです。今回のように、映像が、裁判の判断材料になった例として、注目されています。
まだ分かっていないこと
- 検察や、国のコメント(報道では、確認できていません)
- 今後、同種の取り調べに、どのような影響が出るのか
- 賠償金が、実際に支払われる時期
こうした点は、続報や、検察の発表を待つ必要があります。個人や、関係者を特定して、感情的に批判することは、避けましょう。
まとめ
- 最高裁が、10月14日付で上告を退け、国に110万円の賠償を命じた判決が確定
- 違法とされたのは、取り調べでの侮辱的な発言。黙秘権の侵害は認められなかった
- 公開された取り調べ映像に、「ガキ」「お子ちゃま」などの発言が収められていた
取り調べは、立場の強い側と、弱い側が向き合う場です。だからこそ、言葉の使い方にも、一定の限度がある。今回の判断は、そのことを、改めて示したといえそうです。
参考にした情報(出典)
- NHK「検事取り調べ「ガキ」発言 国に賠償命じた判決が確定」
- テレビ朝日系(ANN)(Yahoo!ニュース)「取り調べに「ガキ」検事発言 国への110万円賠償命令が確定 最高裁」
- KSB瀬戸内海放送(ANN)「取り調べに「ガキ」検事発言 国への110万円賠償命令が確定 最高裁」
※当サイトは、上記報道で確認できる範囲のみを掲載しています。原告個人の特定や、元になった事件の内容には触れていません。記事の内容に誤りがある場合は、お問い合わせからご連絡ください。


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