タイムズカーの情報漏えいで、いま注目されているのが「本人確認の画像を、なぜそんなに長く持っていたのか」という点です。パーク24の説明では、免許証などの画像は会員の間はもちろん、退会後も7年間保有していました。
10月23日には、見舞金の総額が単純計算で約44億円になるという分析も出て、会社の2026年10月期には55億円の特別損失が計上される見通しと報じられています。数字が大きいぶん、「なぜ」が気になりますよね。
- 画像は暗号化して、会員期間中と退会後7年間保有していた
- 保有の目的は、なりすまし防止や問い合わせへの対応など。今後は登録完了後に即時削除へ
- 見舞金は約146万人×3000円で単純計算約44億円。会社は55億円の特別損失を見込む
なぜ画像を持ち続けていたのか
パーク24の説明によると、画像データは、会員登録時の本人確認に加えて、不正利用が疑われるケースへの対応、問い合わせ対応、各種の本人確認業務に使う目的で保有していました。顔写真だけを差し替えるなりすましの防止にも使っていた、と報じられています。本人から申し出があれば、そのたびに削除もしていたそうです。
つまり、会社なりの理由はあったわけです。ただ、結果として漏えいの被害が大きくなったのも事実で、ここが議論になっています。
ネットの反応をスレ風にまとめてみた
※ネット上で見られた意見の傾向をもとに、編集部で要約・再構成したものです。実際の書き込みをそのまま引用したものではありません。
専門家が指摘した「そのデータは必要か」
毎日新聞のインタビューで、個人情報保護法に詳しい板倉陽一郎弁護士は「今回もっとも大きな問題は、企業側が利用者の身分証明書のコピーを保管していたこと」と指摘しています。個人情報保護法は、不要になったデータを消す努力義務を企業に課しています。金融機関のように保管が求められる場合もありますが、今回は当てはまらない可能性が高いとのことです。免許証は登録時に必要だったとしても、学生証や、その後の継続保管はどうなのか、という問いかけです。これは専門家の意見で、個別の法的な判断ではありません。
会社が変えること
- 10月16日、本人確認書類の画像の管理ルールを初めて見直すと発表。会員登録の完了後に即時削除する
- いま保有している画像は、本人の申し出がなくても、10月末までに削除する
- 社外取締役を中心に外部専門家を加えた調査委員会で、内部統制やガバナンスを検証する
- 具体的なセキュリティ強化策とガバナンス強化策は、年内をめどに公表する
まとめ
「何を、いつまで持つのか」は、タイムズカーだけの問題ではありません。本人確認書類を預かる会社は他にもたくさんあります。私たち利用者の側も、免許証などを提出するときは、利用目的と保管期間を確認するクセをつけておくと安心です。株価や業績への影響は今後の決算で見えてくるので、続報を待ちましょう。
参考:毎日新聞(9月28日・10月9日・10月16日・10月23日)、日本経済新聞、パーク24のニュースリリース(第5報)。本記事は投資を勧めるものではありません。


コメント