広島地検は10月16日、プロ野球・広島カープの矢野雅哉選手(27)と前川誠太選手(23)を不起訴処分にしました。共同通信の配信によると、地検は「送致事実を認定するに足りる十分な証拠がない」と説明しています。いわゆる「ゾンビたばこ」を巡る問題で、両選手は9月に書類送検されていました。
なぜ不起訴になったのか
容疑は、指定薬物エトミデートに関する医薬品医療機器法違反の疑いでした。地検が示した理由は先に挙げた「十分な証拠がない」という一点で、これ以上の詳しい理由は報じられていません。不起訴の中身には、証拠が足りない場合のほか、起訴を見送る場合などいくつか種類があります。今回は報道上、証拠が足りないという判断だと読み取れます。ただ、不起訴は「潔白が証明された」という意味とは別のものだ、という点には注意が必要です。
ゾンビたばこ問題の経緯
発端は、元選手の羽月隆太郎氏が同法違反で有罪判決を受けたことです。その薬物問題に関係した疑いで捜査が進み、球団の説明では7月に広島県警が矢野、前川両選手の自宅を家宅捜索しました。そして9月に書類送検、10月16日に不起訴という流れです。押収された薬物の量や使用の有無については、記事の範囲では明らかにされていません。
戦力外通告はどうなったのか
広島は10月1日、小園選手や矢野選手ら4選手に戦力外通告をしたと発表し、球団は「信頼関係を築けない」と説明したと報じられました。共同通信によれば、前川選手も今月、戦力外となっています。不起訴になったあとで球団が判断を見直すかどうかは、報道では触れられていません。
前川選手については、野球を続ける意向を示していると一部で伝えられています。今後の進路は、他球団の動き次第になりそうです。
ファンや世間の見方
テレビの情報番組でも、戦力外となった4選手を巡って、タレントが「球団はグループと同じで責任感が求められる」という趣旨の見解を述べるなど、議論が広がりました。球団の判断を支持する声と、不起訴を踏まえて再考を求める声が並び、受け止めはまだ割れています。
不起訴の種類と言葉の意味を知っておく
不起訴処分には、いくつかの種類があります。そもそも疑いがない場合、証拠が足りない場合、疑いはあっても事情を考慮して起訴を見送る場合などです。今回の報道では、地検が「十分な証拠がない」と説明したと伝えられています。
不起訴は、裁判で無罪が言い渡されたのとは別のものです。裁判を経ていないため、事実が最終的に確定したとまでは言えません。反対に、有罪が確定したわけでもない以上、疑いが報じられたことだけで人物を決めつけるのは避けるべきでしょう。
プロ野球の球団は、法的な結論とは別に、選手との信頼関係やチームの規範をふまえて判断します。法的な結論と球団の判断が必ずしも一致しないことは、今回のようなケースを理解する鍵になります。
まとめ
矢野雅哉選手と前川誠太選手は、証拠が足りないとして不起訴になりましたが、すでに球団からは戦力外通告を受けています。法的な結論と、球団が重んじる信頼関係は別の問題です。まだ明らかになっていない点も多く、続報を冷静に待ちたいところです。


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