Jリーグと法務省矯正局が、全国の刑事施設とJクラブをつなぐ「刑務所作業製品」のタイアップを始める。10月30日にJリーグ公式サイトが告知し、時事通信は「受刑者がJリーググッズを製作」と報じた。参加するのは名古屋グランパスなど19クラブ。なぜサッカーと刑務作業が組むのか、どんな製品が出るのか。公式の発表内容をもとに整理する。
どんな取り組み?Jリーグと法務省が初めて主体に
Jリーグの公式サイトによると、このプロジェクトは、全国の刑事施設とJクラブの間で刑務所作業製品をタイアップさせるものだ。各クラブの所在地に対応する刑事施設と、作業製品を共同で企画し、制作する。
Jクラブと刑事施設が個別に連携した例はこれまでにもあったが、Jリーグと法務省が主体になる取り組みは初めてだという。法務省が9月15日に実施を発表し、Jリーグが10月30日に開始を告知した流れになる。
なぜ組んだ?狙いは「地域社会とのつながり」
公式サイトが目的として挙げているのは、全国の刑事施設で地域社会とのつながりを深めることだ。Jクラブは地域に根ざした活動を掲げており、その発信力と、各地の刑事施設の物づくりを結びつける形になる。法務省側のより詳しい意図は、9月15日のプレスリリースを見る必要があり、今回の告知文からは確認できない。
刑務作業は、受刑者が社会に戻るための基礎を身につける場でもある。製品が実際に手に取られ、使われることで、その存在を知ってもらう効果も期待されているとみられる。
参加19クラブと約30種類の製品
参加クラブは、J1が水戸ホーリーホック、浦和レッズ、ジェフユナイテッド千葉、FC東京、名古屋グランパス、ガンバ大阪、セレッソ大阪の7クラブ。J2は北海道コンサドーレ札幌、ヴァンフォーレ甲府、カターレ富山、徳島ヴォルティス、サガン鳥栖、大分トリニータの6クラブだ。
J3も福島ユナイテッドFC、FC大阪、愛媛FC、高知ユナイテッドSC、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFCの6クラブが加わる。製作される製品は約30種類の予定だが、個別の品目は告知の時点では示されていない。公式は、今後クラブが追加される可能性にも触れている。
今後の予定は?12月5日・6日にお披露目
製品は、12月5日(土)と6日(日)に東京国際フォーラムで開かれる法務省主催の「全国矯正展」で、特設ブースでお披露目される予定だ。販売の方法や時期など、購入に関する情報は現時点の告知には載っていない。続報が出た段階で、各クラブや法務省の発表を確認したい。
自分の応援するクラブが参加しているか、どんなグッズが出るのかは、サポーターにとって気になるところだろう。
顔ぶれを見ると、水戸から鹿児島まで地域は幅広く、J1からJ3までの3カテゴリーにまたがっている。クラブの規模に関わらず参加できる枠組みになっている点は、地域密着を掲げるJリーグらしい。
刑務所作業製品は、これまでも矯正展などの場で販売されてきたとされる。そこにサッカーのクラブというなじみ深い切り口が加わることで、受刑者の手による製品が、普段は接点の少ない層の目に触れる機会も増えそうだ。
企画中の製品は公開されておらず、クラブごとにどんな特色が出るのかが見どころになる。
まとめ
Jリーグと法務省矯正局は、刑務所作業製品のタイアップを19クラブで始める。目的は刑事施設と地域社会のつながりを深めることで、約30種類の製品を12月5日・6日の全国矯正展で披露する予定だ。購入方法などの詳細は、今後の発表を待ちたい。


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